出会いは突然やってくる…
小中高の同級生たちも、私がピアノをひいていたのは知っている人が少なくないと思うけれども、能管という能楽の横笛を吹いていたのは知らないかも。
前置きはともかく、酒田にある庄内能楽館で発表会があります。
私でなくて、Bambini 1 e 2 が発表会に出ます。
イベント自体は、今年で4年目になるのですが、公益財団法人の理事長のはからいで、毎回宝生流家元も出演されるという豪華さです。
今回も、特に後半は『船弁慶』は本格的な能。
おちのびる義経と弁慶、それを追ってくる静との別れ、そして、後半は滅ぼしたはずの平家の亡霊が出てきて、船の上でたたかう… という趣向です。
能の稽古って、きっと昔から変わらずこうだったのだろうなと思います。
大二郎先生は、すべての場面がほとんど頭に入っている状態で、登場人物の動きも含めて一人で何役もこなした上に、笛の音や太鼓、鼓の手もぜーーーんぶうたいながらの30分超。
Bambino 1は出演するから頑張ってもらわないとなりませんが、おどろくのは下のBambino 2. 突如として、平知盛のセリフを言い出したかと思うと、そのまま謡をずーーーっとうたって止まらなくなるという感じ。
子どもたちのまる覚えできる柔軟性と、何と言っても先生たちの本気度。
手抜きしない大人の本気は、子どもに深く伝わるのだなと、いつも学ばせてもらっています。
家元はじめ宝生流の方々は、先日バチカンとの国交樹立75周年を記念して、バチカン市国のカンチェリア宮殿で公演をされるぐらいのみなさん。
おそれ多くなっちゃいますが、とにかく、世界レベルですが、すぐそこで見られますし、聞けます。
「そのとき義経 すこしも騒がず うちもの抜き持ち うつつの人に向こうがごとく…」