値段は安くとも、捨てる部分が多かったら無駄だなと、あるとき気が付いた私。
振り返ると…
スーパーに行き商品を選ぶ手間、
レジで支払う手間、持って帰る手間、
冷蔵庫に入れ直す手間、
パッケージを開ける手間、
パッケージを捨てる手間、
悪くなるまで保管しておくスペースや通気性、
片付けが行き届かないストレス、
味が落ちたり悪くなったものを捨てる罪悪感、
さらに増えたゴミを捨てる手間、などなど。
出費して、時間と労力を費やした上でこの結果はなんだ…と、我ながら落ち込んでしまいました。
忘れもしない、秋の芋煮を作ったときのこと。
ダンナも大好きな郷土料理とあって、専業主婦だった私は張り切って夕飯の準備をしたのでありました。
が、しかし…
でき上がった芋煮が、違う。味が薄いというか、厚みがないというか、深みがないというか、自分の舌の記憶では「芋煮」の領域に入っていないことは確か。
なぜだ…
翌日早速、母に電話してみると、あっさり「生活クラブでも入れば?」。
ははー、そうですか。
というわけで、早速電話して加入手続きをしてみたのでした。
と言っても、このころは2週間単位の注文だったので、発注してから届くまでにしばらーーーく待った後のこと。
「みついし昆布」と「われ葉シイタケ」なるものでダシを取って(と言っても、鍋に放り込むだけ)、芋煮にチャレンジしてみたわけです。
これだーーーーーーーーーーー!!
分かりました。第一の原因はダシでした。
そして、
さといももネギもにんじんも、気合の入った減農薬・無農薬の農家グループが栽培したもの、
豚肉は平田牧場のもので、もちろん餌の安全性も確保されたもの、
シイタケも昆布も徹底してこだわり抜かれたもので市販の超高級品の部類に属するもの…
味噌も原料はすべて国産で、そのまま食べてしまえるほどの旨み、
油揚げも全く古い油のかおりがなく湯ぬき不要で、
こんにゃくも量が減らないほどしっかりした作りであることにびっくり…
美味しいんぼじゃないですが、本当にいい意味でショックだったのを覚えています。
どうせ同じ労力をかけるなら、美味しくて安心して食べられる方がいいな~。
単純な判断で、今現在も生活クラブにお世話になっています。
子どもが生まれる前は、終電で帰宅するほど仕事をしていたこともありますが、芋煮を応用して、大なべに作ってはそのまま冷蔵庫で冷やしておいて、帰宅してから食べるという生活でした。
安心して食べられて、一定程度の安全性が確認できるものが、都会の片隅のわが家まで届けてもらえる幸せ。
この仕組みを作った方々、そして今現在支えている皆さんすべてに、心からの敬意と、そして感謝をしたいと思います。
本当に、どうもありがとうございます。
では、今日も、いただきます(^.^)